ダウン症俳優が出演する現代版の道徳劇

Posted on 11月 11, 2010 by


15世紀のヨーローッパで人気のあった娯楽は「道徳劇」でした。
道徳劇では、様々な悪徳や美徳などの道徳的属性が人格化されます。
悪に染まった人生よりも、善行に励む人生を送るべきだという教訓劇です。

有名な道徳劇のひとつが「Everyman」。
余命少ない主人公である「人間(Everyman)」が、仲間を求める旅に出る話です。

アメリカの劇団「インターアクトシアター」は、現代版「Everyman」の舞台を行います。
タイトルは「Life is Sweet(人生は素敵)」。
11月27日までミネアポリスのThe Lab Theaterで上演されています。

主人公が出会う仲間としてダウン症の俳優も出演しています。
歌手や戦士、ダンサー、天使など様々なキャラクターが主人公と出会います。

舞台監督のトッド・ピーターソン が、この舞台のアイディアを思いついたのは、衝撃的な統計データでした。
それは、ダウン症として妊娠した場合、90%以上のダウン症児は中絶されしまうというデータでした。(注1)

彼はこの舞台を通じて、現代社会で失われつつある道徳とは裏腹に、多くのダウン症者が誠実でユーモアにあふれていることを伝えたかったのです。

ニュースソース:THEATER | Interact’s “Life is Sweet” depicts a journey helped along by people with Down Syndrome

ミネアポリス, ミネソタ

■参考URL
・道徳劇とは?

注1)
90%以上の妊婦が堕胎を選ぶというデータの情報元は記事中に明記されていません。
情報元をグーグル検索で探したところ、それらしいものが2007年5月、NYタイムズの記事に記載がありました(http://ow.ly/37SCQ )。
「ダウン症と診断をされるおよそ90パーセントの妊婦は中絶を選びました」。
このデータの参照元は米国国立生物工学情報センター(NCBI)のものですが、この統計はUKのデータのようです(http://ow.ly/37SPw )。ですので、USに限ったデータを参照したものではないのかもしれません。
また、@nbubu さんからご指摘いただいた参考リンクを記載します。
イギリスでは出生前検査が進むいっぽう、ダウン症の社会浸透により出生率が上昇しているという報告です。
ダウン症を克服したイギリス社会

 



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