アイスランドの現状に全米で大論争
Posted on 8月 18, 2017 by DS21.info
2017年8月14日にアメリカのCBSネットワークで放送された”CBSN: On Assignment”の内容が全米で大論争となっています。
世界的にダウン症のある人の出生が少なくなり、それをリードしている国がアイスランド。
現在のアイスランドでは出生前診断を受け、ダウン症が陽性だった妊婦の100%が中絶する、といった内容です。
※実際に放送された内容はコチラ
2000年初頭からアイスランドは出生前検査を導入。
検査は任意ですが、政府はすべての妊婦にダウン症のある子供が生まれる可能性について知らせなければならず、
結果、約80から85%の妊婦が出生前検査を受けているのが現状です。
また、アイスランドの法律では、胎児に奇形がある場合、妊娠16週以降の中絶も認めており、このカテゴリにダウン症も入っています。
他の国々はどうでしょうか。
入手可能な最新のデータによると、
ダウン症の可能性がある場合の中絶は、アメリカでは67%(1995-2011年)、フランスでは77%(2015年)、デンマークは98%(2015年)。
今年の6月にNHKで放送された「ダウン症のない世界?」でご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
「自らもダウン症の息子を持つ女優・サリーが、出生前診断の結果を受けて中絶を選ぶ女性が多いことに疑問を感じ、医師や制度の問題点を探りながら社会の多様性を訴える。」
この中でもアイスランドの現状への言及がありました。
http://www6.nhk.or.jp/wdoc/backnumber/detail/?pid=170628
そのような状況に対し、ダウン症関連コミニュティをはじめ多くの人々が議論をしているのは言うまでもありません。
ダウン症のある子供を育てるニューヨーク出身の人気モデル、アマンダ・ブースもインスタグラムへ投稿しました。
There are a lot of articles going around right now about Iceland, and Down Syndrome.
I’ve attached a few photos here, to show any parent who is struggling with a parental diagnosis RIGHT NOW, that if you choose…there is SO MUCH beauty waiting for you. #downsyndrome #t21 #theluckyfew #love現在、アイスランドとダウン症候群について多くの記事が掲載されています。
ちょうどいま出生前診断で苦しんでいる親に見せるために、ここにいくつかの写真を貼り付けました。
あなたが選択した場合…たくさんの美しさがあなたを待っています。
#downsyndrome #t21 #theluckyfew #love
参考)
Why Down syndrome in Iceland has almost disappeared – CBS News