アメリカで活躍するダウン症俳優

Posted on 12月 6, 2010 by DS21.info

日本のドラマや映画では障害者役を健常者が演じることが多いようです。（注１）
それに比べ、アメリカでは障害者の役者をマネージメントしたりプロモーションしたりするプロダクションや団体がそろっています。

（私が調べたところ）アメリカにおけるダウン症俳優のプロモーションでは、
以下のように研究機関から派生するグループがサポートする体制になっていました。
※もちろんプロモーションの大きな役割は彼らの所属するプロダクションになり、これらは「後援」程度と思われますが、それでもこういったグループがあるのは知的障害者の役者への夢を後押しするでしょう。

また、ロサンゼルス・ダウン症協会（DSALA）は映画の都・ハリウッドのおひざ元らしくメディア情報として役者情報が充実しています。

それらのサイト情報を元に映画やドラマで活躍するダウン症俳優を一部紹介したいと思います。

おそらくアメリカで一番有名なダウン症俳優「クリス・バーグ」（1965年生まれ）。
以前、このサイトでも記事ででてきました。
彼はTVドラマ”Life Goes On（邦名「コーキーとともに」）”のコーキー役でブレイク。
ダウン症のコーキーと彼を支える家族と友人の物語で、日本ではNHKで1991年に第１シーズンのみ放送されたそうです。
このシリーズはアメリカで大変人気があったようで、1989年から1993年までに93エピソード、第４シーズンまで放送されています。
その後も様々なドラマに出演し、医療ドラマ「ER：緊急救命室」にも出演をしています。
現在、彼はカントリーミュージシャンとしてもダウン症の啓蒙を兼ねて活動しています。

・「コーキーとともに」動画

「クリス・バーグ」と同じ番組「コーキーとともに」に出演していた女優「アンドレア・フリードマン」（1970年生まれ）。
「コーキーとともに」ではコーキーの彼女役でした。
彼女も様々なドラマに出演。
「Law & Order: 性犯罪捜査班」や「シカゴ・ホープ」、「ER：緊急救命室」にも出演しています。

・「コーキーとともに」動画
http://www.youtube.com/watch?v=PCIh_pQ2edc

俳優やプロデューサーとしても活躍する「ブレア・ウィリアムソン」（1979年生まれ）。
彼は21歳のとき、スペシャルオリンピックで400m走者としてアメリカ国内のCMに出演。
それをきっかけに「ER：緊急救命室」、「CSI科学捜査班」など次々と出演。
彼は健常者と障害者混合するロサンゼルスの演劇集団「Born To Act Players（生まれつき役者集団）」に所属しています。

・「Waiting for Ronald」（2003年）動画（3分23秒あたりから出演）
[vimeo]http://vimeo.com/10218699[/vimeo]

Stephane Ginnsz

今まで紹介した方はTVドラマ中心に出演していましたが、
ダウン症の役者として初めて映画に出演した「ステファン・ギンズ」（1983年生まれ）。
ダウン症の少年がバイオリニストの女性に恋をする映画「Duo: The True Story of a Gifted Child with Down Syndrome（デュオ: 天才ダウン症のある子供の真実の物語）」（1996年）はインディーズ制作ながら数々の賞を受賞しています。

・「Duo: The True Story of a Gifted Child with Down Syndrome（デュオ: 天才ダウン症のある子供の真実の物語）」動画
http://www.youtube.com/watch?v=dFJ1-Tctd7Q