ダウン症のある人の認知力向上にプロザックが有効か

Posted on 1月 12, 2016 by

アメリカ・テキサス州ダラス市を本拠地としているサウスウェスト航空のパイロット、ポール・ワトソンは行ったことのない街へ着陸すると、その街のダウン症候群の研究機関を訪れます。それは彼の息子ネイサン(14歳)にダウン症があるからです。

(研究機関を訪れるとき)ワトソンは親の間で広まっている一つのアイディアを持っています。それは抗うつ薬のプロザックとして知られているフルオキセチン (Fluoxetine) がダウン症のある人に有効だということです。

Fluoxetine

彼はフルオキセチンを使ったマウスの実験ではプラスの効果があったという研究報告を読み、自分の息子のために処方箋をもらい、3年間試しました。結果、「ネイサンの認知力はかなりよくなりました」と言います。

この薬を処方されているのはネイサンだけではありません。
この薬を広めようと活動している親の話によるとアメリカでは200人以上のダウン症の人が認知能力向上のために処方され、海外でも同じような例があると言います。
ヒューストン近郊に住むララ・フロントは自分の子供に6歳から開始したは言います。
「私の知り合いのサークルでも少なくとも30人がプロザックを処方されています。」

ダウン症候群の治療方法や薬はありません。
そのことを苛立たしく思う親もいます。
プロザックの研究は人間ではなくマウスであり、ダウン症の人へ有効かどうかの臨床試験は行われていません。
また、障がい者への治療を研究している製薬会社もほとんどありません。

しかし、ワトソンの活動によって状況は変わろうとしています。
2016年1月末にはテキサス大学サウスウエスト医療センターの医師によるダウン症のある人への臨床試験がはじまります。任意に選ばれた14人に対し、フルオキセチンとプラセボ(偽薬)で検証することになりました。

フルオキセチン (英: Fluoxetine) は、選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)に分類される抗うつ薬の1つである。商品名プロザック (Prozac) としてアメリカ合衆国のイーライリリー・アンド・カンパニー社から発売され、また後発医薬品も存在する。
なお日本では、未承認の処方箋医薬品であり、保険調剤としての販売はない。
主として、うつ病[1]、強迫性障害[2]、摂食障害等に有効とされている。
フルオキセチン – Wikipedia

ニュースソース:
Is Prozac a Treatment for Down Syndrome? | MIT Technology Review( MIT テクノロジー・レビュー (マサチューセッツ工科大学発行の科学雑誌))
http://www.technologyreview.com/news/545191/parents-turn-to-prozac-to-treat-down-syndrome/

 




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