お父さんのためのダウン症の会(D.A.D.S.)

Posted on 11月 26, 2010 by

 

ダウン症の子どもを持つ父として、母とは違うことができないかと考える方も多いかもしれません。

私も父親ならではのアプローチができないかと考えていたところ、アメリカを中心に活動するD.A.D.S.(Dads Appreciating Down Syndrome)という組織を見つけました。日本語に訳すと「お父さんのためのダウン症の会」でしょうか。

スポーツやキャンプなどを通じてダウン症の子供たちとの交流を行なっているようです。

以下、D.A.D.Sのサイトより引用です。

■概要

D.A.D.S.は偶然にもダウン症の子供たちを持った父親のための組織です。
私たちは「サポート(支援)グループ」と呼ばれることにはためらいを感じます。
なぜなら、D.A.D.S.は「アクション(行動する)グループ」だと考えているからです。
教会でホットコーヒーを飲みながらダウン症の子供が生まれたことで愚痴を言っているような場所に私たちのメンバーはいません。
私たちのメンバーは、スポーツチームで子供にコーチをしたり、子供の個別指導を計画したり(Individualized Educational Program)、地元のチャリティーイベントにボランティアで参加したり、D.A.D.S.のイベントにもスポンサーで参加したりしています。

私たちは知識と経験を共有するために定例会議を行っています。

事実、一般的に父親の肩には責任感がのしかかってきます。
まして障害児を持つということはより大きな責任感を伴います。

D.A.D.S.では医学、教育、経済、社会とさまざまな側面から専門家を呼び、子供の人生について議論します。
もちろんそこではダウン症のある子供の父が抱える特有の家族の問題や経験も共有します。
例えば、5歳の子供がはじめてトイレで「うんち」ができたとき、その興奮を会社の同僚と共有はできないでしょう。
D.A.D.S.の仲間とは共有できます。みんな同じ興奮をしてきたのですからね。

■歴史

2002年の春、インディアナポリスのレストランで8人の男性たちが出会いました。何人かはその場で会うのがはじめてでした。

地元で行われたバディ・ウォークでの会場準備やホットドッグを作る係りでは飽き足らず、もっと自分たちができることはないだろうか、と熱く語り合ったのです。
「父親が子供の生活をもっと豊かにできるのではないだろうか?」
「すべてのダウン症のある人と一緒に働くことができるのではないか?」

その最初の会議は、創設者であるジョー・ミアーズが企画しました。
そこで終始熱く語られたことは、現在にまで影響を及ぼすパワーの源になっています。

その8人のオリジナルメンバーは今も親友です。
現在ではアメリカ以外に、カナダやオーストラリア、イギリスへも活動の輪が広がっています。

インディアナポリスで起こった最初の出来事は、D.A.D.S.の活動を支える大事な1章ですが、他の支部はそれぞれ新たな章を歩んでいます。
D.A.D.S.本部は、その活動を支えますが、各支部は独立して活動しています。

■活動

私たちのミッションステートメントは以下のとおりです。

「仲間を大切にする気持ちと行動を起こす態度を通じて、ダウン症を持つ父親や家族を助け、支えます。」

具体的には、特別なイベントやプログラム開催のために資金を集めたり、定例会で情報交換したり、メンバーの家族同士がメールなどでアドバイスを受けたりします。

過去に実施したイベント例は以下のとおりです。

・釣り大会
・スポーツ大会
・ボウリング大会
・ヘイライド(干草用荷馬車に乗っての夜の遠出)
・週末キャンプ
・パレード
・各種パーティー
・ゴルフ大会
・バイクのツーリング
・ポーカー大会
・ワインのテイスティング
・地ビール展示会

 




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