「ダウン症スクリーニングプログラム」中止を訴えるグループ

Posted on 7月 6, 2012 by

 

国際司法機関である国際刑事裁判所(ICC)はニュージーランド政府が計画している出生前の「ダウン症スクリーニングプログラム」の調査に乗り出す予定です。

グループ「Saving Down’s(ダウン症を救え)」に参加する親がニュージーランド政府の「ダウン症スクリーニングプログラム」を国際刑事裁判所へ訴えました。

Saving Down’sの一人は、この政府のプログラムが子供たちの命の価値を下げるばかりではなく、(ダウン症のある人の)迫害だと指摘します。

タヤ、ディランとモリーはダウン症の友達同士です。

ディランの母ジャニーンは言います。
「ダウン症の子供を育てることは至上の喜びです。」
「全身全霊で子供を愛しています。」

3歳のダウン症のある子供の父であるマイクは言います。
「どのような子供でも望まれた妊娠です。
遺伝子の違いで子供を選別する目的の出生前診断は優生学の実践ですし、国際法では禁止されています。」

昨年、彼らは国際刑事裁判所へこの計画が戦争犯罪と同等であると告訴しました。
同様の訴えは世界中から8つありましたが、今回、彼らの訴えが初めて認められ、正式な予備審査へ進むことになりました。

マイクは言います。
「(今回の件で審査へ進んだのは)前例がありません。」
「現在、国際刑事裁判所は徹底的な法的分析を待っている状態です。
それは検察にとって法的に有利な条件を知り、裁判をする準備をしていることを意味しています。」

現在、それらの結果をもとにニュージーランド政府と検察のあいだで議論されているでしょう。

Saving Down’sは「ダウン症スクリーニングプログラム」の計画が中止になることを望んでいますが、もしそうならなかったらどうなるのでしょうか。

メンバーの一人Bezenconさんは言います。
「いまダウン症のある人の存在は絶滅寸前なのです。」
「その状態は本当に恥ずかしく思います。」

ニュージーランドの保健省担当者は出産前スクリーニング計画が海外の動きに同調したものであると言います。

しかし、Saving Downはこの計画を中止にさせることができれば、
他の国でもその実績を例に中止することができると期待を込めています。

ニュースソース:Group challenges Down testing

参考URL:
Saving Down’s syndrome ダウン症を守れ
SavingDownsによるICCへの提訴の背景(まとめ)

 




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