スペシャル夢農場

Posted on 5月 7, 2012 by

 

スペシャル夢農場(Special Dreams Farm)はアメリカ・ミシガン州にある大人向け発達障害の非営利団体が運営しています。

ケリー・ヘルトン(25歳)はその農場で熊手を持ち、木くずを集めています。
彼女のいとこであり、仕事のコーチであるローレン・ヘイター(23歳)は、熊手を持ち、冗談交じりに言います。
「ねぇ見て!エアーギターよ」
ヘルトンはそれを見て笑います。

ヘイターは言います。
「私たちはいつも楽しみながら仕事をしています。」
週数回、彼女はダウン症のヘルトンをサポートしています。
ヘルトンは高校卒業後、農場で働きはじめました。
「私たちは仕事よりも笑っている時間のほうが長いかもしれませんね。
このやり方は彼女の生活スキルを向上させるだけでなく、コミュニケーションスキルも引き出す良い方法なのです。」

スペシャル夢農場は個人の寄付やファンドレイザーから資金調達。
31エーカー(東京ドーム3個弱)の面積を年間140,000ドルで運営しています。

農場主のラリー・コレット(64歳)は元貿易商。
2004年に数人の仲間と組織を立ち上げました。
2008年に現在の農場を購入する前は、仲間で農場経験を積みました。
発達障害の人々の教育が終わる26歳以降も学び続ける機会を提供したいとコレットは考えています。

コレットの息子グレッグ(33歳)は自閉症です。

コレットは言います。
「我々夫婦と同じ境遇の親を何人ま見てきました。
子供たちは大人になっても特別なサポートが必要なのです。」
「一日中、椅子に座って仕事なんて彼らだってしたくありませんよ。
外に出てアクティブに動きたいでしょうし、生活スキルだって身につけたいはずです。
スペシャル夢農場ではそのすべてがあるのです。」

農場では30人が働き、仕事のコーチもついています。
卵集め、植物に水をあげたり、動物の餌やり、納屋の掃除などをしています。

彼らに報酬は支払われませんが、
料理や裁縫、洗濯といった生活スキルを学ぶことができます。

ニュースソース:Special Dreams Farm offers life skills to special-needs adults

 




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