日本の会社で働く父の思い(前篇)

Posted on 9月 16, 2011 by

 

ツイッターで知り合ったAさん。
Aさんは父として二人の娘さん(7歳と2歳)を奥様とご一緒に育てています。
父として、夫として、どう子供に関わるのか、
とても参考になると思いますので、ぜひお読みください。

現在のご職業とお住まいの場所を教えてください。

メーカーでシステムエンジニアをしています。神奈川県在住です。
このご時世で会社の残業規制が厳しく、ほぼ定時帰りの毎日です。(^_^;)
このため、子供達と接する時間は他のパパさん達と比べて多いかもしれません。
帰ってきて子供たちとお風呂に入ったり、遊んだりするのが、一日の中で一番幸せな時間です。

羨ましい。
私も同じシステムエンジニアですが、私は定時に帰れない状態です (^_^;)
ダウン症の娘さんについて、会社ではどの程度お知らせしていますか?

会社で上期下期で個人目標設定/実績発表会があるのですが、
そのプレゼンの資料の最後のページに産まれて5ヶ月の次女の写真を載せて
その次女がダウン症であることを、そのいきさつを合わせて部内の人達に発表しました。

おお、すごいですね。

その後、会社の飲み会とかで、上席の方が、
「実はうちの息子は発達障害なんだよ。誰にも言ったことないんだけどな」となぐさめてくれたこともありました。
不妊治療をしているけどなかなか子供を授からない同僚、先輩とから激励の
メールをもらったりしました。
「人は見かけによらない。皆、色々な事を抱えて、背負っている」と改めて思ったものです。
余談ですが、私の会社のPCの壁紙は二人の娘たちの写真です!

あたたかい職場ですね。
会社内の発表の場でダウン症の娘さんのことを伝えるとはかなり勇気が必要だったと思います。
同じ働く身として気になるのですが、どうして伝えることを決断したのでしょうか。

私も家内も共稼ぎでしたので、もし何かあったら、とんで帰って対応せねばならないと思っていましたし、
それには、きちんと職場で状況を説明/理解してもらうしかないと思っていました。
また、隠す理由もありませんし、また、その都度説明したり、要らぬ誤解を招くのもイヤでしたので、
思い切って職場の皆へ「発表」という形をとりました。

すばらしいですね。
ダウン症の娘さんが生まれたときのご夫婦の反応はどうでしたか?

出産後2日目に、入院中の家内から
「今すぐ病院にきて欲しい。電話では話せない」
と電話があり、その時なんとなくピンと来たのは覚えています。
いざ話を直接聞いて、その時はやはりショックでした。
夜9時頃の病院のロビーで二人で泣いたのを覚えています。
でも、家内も私も「絶対に育てて見せる」と泣き明かしたあと決意しました。

すぐに判明したのですね。

今だから話せますが、やはり羊水検査の話があったのですが、
その時点にてエコーで体の形、顔の骨格とかがおぼろげながらも見えていましたので、
仮にこの時点で羊水検査を行い、何らかの障害がある、と判ったとしても、
この子を中絶するなどという選択は私も家内もあり得ない、という思い/話し合いをしておりましたので、
検査は敢えてしませんでした。

<以後、後篇に続く>

 




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