教育現場で活用されるiPad(後篇)

Posted on 3月 8, 2011 by

算数ニンジャ

教師のランメッドは言います。
「その生徒は算数の教科書やテストを見たとたんに諦めていました。
算数をとても怖がっていたのです。」

そこで「算数ニンジャ(Math Ninja)」と呼ばれるアプリを導入。
アプリを起動すると「きみはただの子供じゃないんだ。算数ニンジャだよ」 というセリフとともに、
算数の問題が画面に登場。
その生徒は「10+6」、「7+4」など足し算の問題を楽しんで解答し、
主人公は自分の陣地(木の上の小屋)を敵のロボット犬の攻撃から守ります。

その生徒は自宅へ帰ると母にiPadが欲しいとお願いしました。
生徒は夢にまで算数ニンジャが出てきたと言います。

Math Ninja(230円)

・iPad

Math Ninja HD - Razeware LLC

特別支援教育を行なう専門の会社「Specialized Education Services」は40以上の学校を運営しています。
マイク・L・カウフマン社長はテストとして50台のiPadを購入し、運営する学校へ導入しました。

マイクは言います。
「障害児が多い場所で働くとわかるのですが、
子供たちと接触する方法が必要になります。
iPadはその手段になってくれ、子供たちも学習アプリに興奮します。
それを現場に導入しない手はないですよね。」

現場での導入テストを経て、次年度は多くのiPadを購入予定です。
当初は生徒がiPadを壊すことを懸念していましたが、iPadは丈夫であることがわかったのです。

様々な教育現場へ導入されるiPad。

ダンダーク地域にある学校の校長ケリーは言います。
「生徒たちはiPadを使いたいと思うでしょうね。」
「使い方を覚えてさらに好きになれば、元には戻りたくないでしょう。」

一方、いくつかの学区では導入に慎重です。
特別支援教育でiPadが有用なのは認めていますが、
さらに良い手段が出てくることを待っています。

イリノイ州の担当者ライアン・M・イングルは言います。
「(iPadが)魅力的なのは確かです。
ただ魅力的だという理由だけで予算計上することはできません。
有効であることがもっとわからないと予算の確保は難しいですね。」
彼は他の学区で、障害のある学生へのiPad導入を検証している委員会に所属しています。

教育を超えて

思い切ってiPadを導入した学区では、その最初の結果に満足しています。

カリフォルニア州オレンジカウンティの学校心理学者ビル・L・トンプソンは、
長い間ノートパソコンを使ってきた障害をもつ学生にiPadを渡したところ、
学生に新しい選択肢が増えたと言います。

彼が担当するオレンジカウンティの学校では、
約100台のiPadが、障害をもつ550人の学生に使われています。
学生たちはiPadを持ち、レストランで注文したり、
食料品店で物を買うのに使っています。
また、時間管理が必要な学生にとっては、ストップウォッチ代わりにも使われています。

ビルは言います。
「レストランにノートパソコンを持ち運ぶことは現実的ではありませんよね。」

タブレット型コンピューターの長所は操作が単純であること、
学生がさまざなアプリを入れたりといったカスタマイズが簡単なことが挙げられます。
特に障害をもつ学生にとってはとても便利なのです。
タッチスクリーンは忍耐力が弱い学生や、
マウスと画面の関係を理解することができない人々に対して有効です。

ニュースソース:iPads Become Learning Tools for Students with Disabilities

■参考URL:
特別支援学校にiPadの無償貸し出しを実施(ソフトバンクグループ)

 




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