娘エミリーを有名にするプロジェクト

Posted on 6月 20, 2012 by

アメリカのフロリダに住むエミリー・フォスターは歌うことが大好きです。
ソフトボールも好きです。
姉妹と仲良く遊園地へ出かけ、
絶叫マシンに乗っても怖がりません。
学校の授業で一番好きなのは科学。

そんな彼女はダウン症です。

多くの10歳の子供がそうであるように、彼女には夢があります。
その夢はいつか有名になること。

エミリーは父親(ラス・フォスター)に言いました。
「いつか何千人もの人たちが私の名前を叫ぶくらい有名になりたいの。」
それを聞いた父親は娘の夢を叶えようと決意。

Facebookで「エミリーを有名にするプロジェクト」を立ち上げました。
既にそこでは1000人以上の友達ができ、多くのファンを獲得。
しかし、その評判にはあまり期待していません。

プロジェクトの目的は多くの人と出会い、娘に多くの経験をさせてあげることでした。
さらに有名人と娘を出会わせることも目的の一つでした。

他にも3人の娘がいる父親ラスは言います。
「それは娘の夢を叶えようと奔走する父親そのものです。」
「他の(健常の)子供たちのように娘を見てもらいたいですね。
このプロジェクトを通じてそうなっていくと思います。」

一方、母親アンバーは慎重でした。
人々が娘の悪口を言うのではないかと心配していたのです。

母親アンバーは言います。
「本当に心配でした。」
しかし、予想は外れます。
母親が不安に思っていたことは起きませんでした。

今年1月に「エミリーを有名にするプロジェクト」を立ち上げたとき、
父親ラスはエミリーが成功しそうな活動や業績を残せるものをやらせようと思いました。
バレエ、医療、ファッションのデザイン、動物園の飼育員、消防士、サメのハンターなどなど。
しかし、エミリーは有名な歌手になりたいと言いました。

エミリーは5歳の妹とシェアする部屋でラジカセでCDを聴くのが好きでした。
大好きなアーティストはテイラー・スウィフト。
スウィフトの曲「Never Grow Up」がお気に入りでした。
エミリーは小さなピンクのギターを鳴らながら、曲に合わせて歌います。
それは言語障害のためにも有効でした。

父親ラスは冷静です。
「エミリーが有名な歌手になるチャンスはわずかしかないと考えています。」
「奇跡でもない限り、人々はエミリーのコンサートチケットを買わないでしょうね。」
「だから私の夢はコンサートで娘にテイラー・スウィフトを紹介することです。」

ラスはスウィフトのエージェントと連絡をとることができました。
地元へスウィフトがコンサートで来たとき、
エミリーと会えるように配慮してくれることになりました。

さらにラスは頑張りました。

俳優ジョン・トラボルタ、ビル・ネルソン上院議員、アメリカンフットボールの殿堂入り選手で現在はコーチのDick LeBeauなど、
有名人にサインした写真を送ってくれるよう交渉しました。

地元のミュージックビデオにも出演。
アリゾナ州フェニックスに本拠を置くバスケットボールチームのハーレム・グローブトロッターズ(Harlem Globetrotters)とも会いました。

父親ラスは言います。
「今になって考えてみると、娘のプロジェクトはユニークな試みでした。」

中部フロリダのダウン症協会のエイミー・ヴァン・バーゲンは言います。
「ダウン症であろうがなかろうが、子供の夢を叶えようとするのが親というものです。」
「みんなが知っているダウン症の有名人はいますよ。
TVドラマGleeにベッキー・ジャクソン役で出演するローレン・ポッターがそうですよね。」

もちろん、どんな子供にとっても有名になる可能性はわずかしかありません。

しかし、エイミーは言います。
「エミリーがダウン症だからといって他の子供よりも有名になるチャンスが少ないとは思いません。」

ニュースソース:A father’s quest to make daughter’s dreams of fame come true

参考URL:
エミリー・フォスター有名プロジェクト

 




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