数少ないダウン症の育児漫画

Posted on 7月 11, 2011 by

 

マンガ「のんちゃんの手のひら」。
以前から知っていたのですが、なかなか読む機会がなく積読。
自分の息子が2歳7ヵ月と気持に余裕が出てきたので、読んでみました。

wikipediaからの概要。

双葉社刊『jourすてきな主婦たち』2003年9月号より連載を始め。単行本は、2010年5月現在第6巻まで刊行中。
ダウン症と自閉症。子供の症状こそ違えど戸部けいこ作の『光とともに…』と並ぶ、数少ない障害児の育児漫画である。『光とともに…』同様に障害を持つ子に対する家族&親族の愛情や葛藤、日常生活の大変さ、日本におけるノーマライゼーションの問題等などが描かれている。

登場人物も引用します。

安達家
歯科医の安達和也と専業主婦の有希夫妻は結婚6年目であるが、未だ子供に恵まれない。義母・燿子からは「外孫ばかりで、内孫(嫡孫)がないってのはねぇ」と暗に早く子を産めと言わんばかりのプレッシャーをかけられている。

安達 有希(あだち ゆき)
主人公。旧姓:山口。長女・乃梨子とその弟・拓也の母親。結婚して6年目が経つが、女性ホルモンのバランスが悪いうえに卵管、頸管粘液にも問題を抱えており非常に妊娠しにくい体質のせいか不妊治療を3年続けているが、なかなか子供に恵まれないでいた。

安達 和也(あだち かずや)
有希の夫で歯科医。 

安達 乃梨子(あだち のりこ)

乃梨子=のんちゃん、です。
1巻では夫は病院の御曹司、姑から跡継ぎを期待されるなか、
不妊治療の末、ついに妊娠。
トリプルマーカーテストではダウン症の可能性が高いとの結果。
羊水検査を姑から勧められるものの、夫婦でどんな子供でも受け入れようと決断。

ドラマチックな展開ですが、心理描写はなかなか良く描かれていて、
自分の体験したこととオーバラップし、涙しました。
担当医の告白もグッとくるところがあります。

いよいよ2巻では成長する「のんちゃん」。
幼稚園に通うことになり、他の子供や親との交流も増えるなか、
(マンガ的に)障害児をよく思わない親が登場!
その秘密にビックリ、驚きの展開です!

後半のダンゴ虫のくだりでは私の妻がウルっときていました。
がんばれ、のんちゃん!と応援したくなる内容です。

そして、3巻では体外受精で第2子を妊娠。
障害児の兄弟問題を考えさせられます。

さらに「のんちゃん」の小学校への就学に揺れる夫婦。
普通学級へ進もうとする夫婦の考えとは裏腹に立ちはばかる学校職員、相談員や教育委員会。
そんな中、幼稚園の親たちが「のんちゃん」進級の嘆願書を用意。
その願いが叶えられるか、見どころです!
あらためて特殊教育や養護教育とは何なのかを考えさせられました。

 




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