映画「Me,Too(やっぱりあなたが好き)」恋にゆれる二人

Posted on 11月 23, 2010 by

 

障害者をテーマにしたドラマ(特に障害者を役者として起用している場合)は、観客動員が難しく、批評もしにくいことが多いです。
この種の作品は称賛されても(障害への)同情や憐れみであったり、障害者を起用している時点で「政治的に正しい作品」といった評価になってしまいます。

この作品「Me,Too」を観終わった後、まずはその点で安心しました。
障害について迎合的でなく、メッセージもしつこくありません。
それでもコテコテの場面がいくつかありましたが、優れた脚本でカバーされていました。

舞台の中心はスペインのセビリア。
大学を卒業した34歳のダウン症青年ダニエル(パブロ・ピネダ)とローラの不思議な恋愛模様を描いています。
映画「Me,Too」はファンタジーに頼ることなく、理想主義的に話を進めず、極めて現実的に物語を展開させます。
ダウン症青年ダニエルが演じる現実へのジレンマが感動を呼びます。

「46の染色体の女性は、君とは恋に落ちないよ」と、ダニエルの兄弟は言います。
ダニエルが恋する相手ローラは健常者。
ダニエルを演じるパブロ・ピネダは恋に夢中な役を見事に演じきっています。
彼女が恋してしまうのもわかります。
(パブロ・ピネダ本人はヨーロッパで初めてダウン症のある人として大学を卒業しました)

映画「Me,Too」は2010年11月19日金曜日からニューヨーク・マンハッタンで公開されます。

ニュースソース:An Odd-Couple Friendship

 

■参考URL
ダウン症患者の愛を描いた「Yo, Tambien」鑑賞!!

 




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