特別支援教育研究2012年1月「特集:ダウン症教育は今」

Posted on 2月 10, 2012 by

特別支援に関わる教育関連者に向けた専門誌「特別支援教育研究」(東洋館出版)の特集がダウン症ということで買ってみました。
私の息子は3歳ですが、いずれ支援を受ける側へ進む際、先生や関係者はどのようなことを学び、関心をもっているかを知りたかったからです。

本誌では特集のねらいとして以下のように書かれています。

「ダウン症」の診断を受けている子どもたちの学習の場は、特別支援学校や特別支援級だけではなく、近年、通常学級へも広がりを見せている。
早期療育がダウン症の子どもたちの生活面や学習面でも成果を上げている。保護者や兄弟姉妹、周囲の方々の適切な支援が個々の生活を充実させているように思える。
「ダウン症は…」と身体的な特徴や早期老化などを取り上げ、一方的な決めつけをして、指導してはいないだろうか。多くの誤解は、ダウン症の教育を足踏みさせてしまうことにつながる。健康管理に伴う治療も早期から行なわれ、余暇活動や趣味を充実させている例も多い。
本特集では早期療育の成果を確認し合い、その中での課題を明らかにしながら、社会自立に向けた実践の方向性を探る。

読後感想としては、(私は専門家ではないので想像ですが)網羅性があり、内容も適度に深く、とても良かったです。
この特集だけを切り出して、一冊の本として出版されるといいなと思いました。
また、この雑誌をもとに地元のダウン症の会などで、当事者の親同士で勉強会をするのもいいなと思いました。

以下、特集項目と内容の概要です。

[総論]4 ダウン症のある子供の特性と教育支援 橋本創一
・ダウン症のある子供の健康と医療(疾病、肥満、第二次性徴)、発達特性(急激退行含む)、療育・教育支援(言語・コミュニケーション指導、乳幼児の療育とインクルージョン保育、習い事と余暇)

[提言]10 ダウン症のある子供の能力を最大限ひきだす教育 小島道生
・知的機能における得意な領域と苦手な領域、およびそれらの支援ヒント
・言語・コミュニケーションの特性と支援(ことばの不明瞭さ、動詞と助詞、文字の読み書き、吃音への支援)
・運動機能の特性と支援(平衡性、筋力、スポーツの支援)
・社会性の特性と支援(対人関係、自己決定、社会生活スキルの支援)

[実践]16 ダウン症のある子供の早期療育 京林由季子
・早期に療育を開始することの重要性
・保育支援・地域支援に向けて

[実践]19 通常学級に在籍するダウン症のある子供への支援実践とその課題 田口禎子
・どのくらいのダウン症のある子供が通常学級で学んでいるのか
・通常学級に就学したダウン症のある子供への支援実践

[実践]22 「尋ねる」という学習による自己制御機能支援 遠藤 茂
・「地元の観光スポットコースを自分たちでまわってみよう」という学習における、ダウン症のある人の思考・行動プロセス、気持の変化から特性と課題を見つける

[実践]25 家族が支えるダウン症 江上尚志
・ご自身のダウン症のお子様(38歳)を通じた経験談

[コラム]28 学校卒業後を支えるもの 藤江もと子
・ご自身のダウン症のお子様(39歳)を通じた経験談

 




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