圧倒的多数の親がダウン症の子供を持つ決断に満足

Posted on 10月 24, 2011 by

 

興味深い記事があったのでご紹介します。

ダウン症のある人の人生に関する最新の調査結果はとても前向きなものでした。
ボストンの小児科で医師をしているブライアン・スコットコー博士と彼の同僚らが「the American Journal of Medical Genetics」に発表しました。
「圧倒的多数の親が、ダウン症の子供を持つという自らの決断に満足しています。また、自分の息子や娘をとても愛しており、誇りに思っています。」

調査対象の親は2044人。
そのうち79%はダウン症の子供に対する将来の展望を前向きにとらえており、
5%が今も(ダウン症の子供に)困惑していると回答しています。

ペンシルベニア大学の著名な生命倫理学者アート・カプランは自らのメッセージが医師や親たちに届いていないと嘆きます。
「この調査結果はもっと多くの医師や遺伝子コンサルタント、家族や近所の人に知ってもらいたいです。」

スコットコー博士は言います。
「医者は患者に説明する為にはダウン症候群についてのよく知っていないければなりません。」

羊水検査で陽性となった女性の90%は中絶を選択します。
スコットコー博士はダウン症の子供を育てようとする親に提供する情報を「黄金の基準(gold-standard)」と呼びます。
それは出生前診断の結果をどうように考えるかのガイドライン、ダウン症の意識向上キャンペーンなどの情報です。

ニュースソース:Life with Down syndrome overwhelmingly happy, says US study

この記事が参照している調査報告の一部を抜粋します。

Having a son or daughter with Down syndrome: Perspectives from mothers and fathers

回答者の属性は以下の通りです。

characteristics-of-parent-respondents-1
characteristics-of-parent-respondents-2-2
characteristics-of-parent-respondents-3

american-journal-of-medical-genetics-part-a

 




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