ベビーカーを押してマラソン大会出場

Posted on 11月 29, 2010 by

 

ヒース・ホワイト(36歳)は生まれた娘がダウン症だと知ったとき悲嘆に暮れました。
しかし、今ではその気持ちを後悔しています。

彼は娘ペイズリー(3歳)のベビーカーを押しながら26.2マイル(約42km)のマラソンをします。
2010年12月6日に開かれるパームビーチマラソンに参加し、これで6回目の大会出場となります。

ホワイトは言います。
「私は娘とのマラソンを通じて、娘も他の子供と同じようなことができることをアピールしたいです。違いは人より染色体の数が多いことくらいなんですよ」
「私の最終ゴールは、妊娠中の人や様々な障害をもった子供もマラソンを楽しめることを伝えることです。かつて私が感じた悲しい気持ちを振り払ってもらいたいんです」
「マラソンを楽しむ娘の姿を見ていると、かつての気持ちなど忘れてしまいますよ」

ベビーカーを押しながらマラソンをしていると、観客の目をひきます。

航空パイロットであるホワイトはもともと市民ランナーでした。
2007年のボストンマラソンでは3時間を切る好成績を残しています (2:58:33)
その大会で、ベビーカーを押す他の選手をみて、自分の娘でもできるのではないかとひらめきました。

翌年、スクラントンで行われたスチームタウンマラソンでは娘ペイズリーとともに参加し、3時間6分で完走し、ボストンマラソンの成績に肉薄しました。
しかし、公式記録には認められませんでした。
大会事務局は娘ペイズリーがあまりにも若いのが理由だと述べたそうです。

ところが、この親子の力走は各地で称賛を受けます。
そして去年のパームビーチマラソンでは、3時間34分で完走します。
ホワイトは言います。
「平らなコースなのでランナーには絶好の状態でした。本来、風が妨げられる地形なので良かったのですが、丘の坂路で苦しみ、想定外に風の影響を受けたのでタイムを落としました」

普段、ホワイトはベビーカーなしでトレーニングをします。
時々、重さ25ポンド(約11kg)のベビーカーとともに大股で走るトレーニングをします。
レースでペイズリーは同行するだけです。
彼女は集中してベビーカーに座り、ぎゅっと両サイドを握っていますが表情は笑顔です。

ホワイトは言います。
「娘は幸運の女神みたいなものです」

ニュースソース:Pilot, daughter with Down Syndrome, unstoppable tandem on marathon course

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