世界最古のダウン症@フランス

Posted on 7月 8, 2014 by

 

ダウン症候群が確認された世界最古の骨が発見されました。
1500年前、中世初期のフランスで死んだ子供の骨です。
考古学者によると、子供が葬られた方法を見る限り、中世ではダウン症が必ずしも汚名をきせられていたわけではなかったようです。

Oldest case of Downs syndrome

ダウン症は遺伝子の障害で、人の成長を遅らせ、知的な障害が起こします。
ダウン症のある人々は、21番の染色体が3つあります(通常は2つ)。
19世紀に学会で発表されましたが、おそらく人間の歴史では昔から存在していました。
しかし、考古学的な記録にはほとんどありません。

今回の新しい例はフランス東部シャロン=シュル=ソーヌにある教会近くの墓地(5から6世紀)で発見されました。

発掘された94人の骨のなかに短くて幅広い頭、平らな頭蓋底と細い頭蓋骨で幼児のものがありました。
これらはダウン症のある人々に一般的な特徴だと、フランス・ボルドー大学のマイシ・リヴォラッタは言います。

アメリカ・インディアナポリスにあるインディアナ大学のジョン・スターバックは言います。
「(今回の例について)私は納得のいくダウン症と診断する根拠を論文で述べるつもりです。」

ジョンは今から1500年のメキシコ・トルテカ文明においてダウン症に似た小立像を分析したことがあります。

リヴォラッタの研究チームはダウン症の子供が葬られた方法を研究しました。
子供は他の死者と同じように、頭を西に向け体は東西方向に墓に埋葬されていました。

リヴォラッタによると、これは子供が死んだことでコミュニティの他のメンバーと同じように扱われたことを示しています。
つまり、生きている間、ダウン症の子供は汚名をきせられなかったのだろうと言います。

ニュースソース:
Oldest case of Down’s syndrome from medieval France

 




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