ダウン症のある人の生活を紹介するドイツのTV番組

Posted on 5月 23, 2013 by


ドイツのTV司会者Kai Pflaumeはダウン症のある人たちを多くの人に知ってもらうことがミッションです。
6月からはじまるドイツのメジャー放送局ARDの番組で、彼はダウン症のある人々の毎日の生活を紹介します。

raising awareness of Down syndrome

番組名は「私にあなたの世界を見せて(”Show Me Your World”)」。
ダウン症のある人の生活がいかに普通の人たちと変わらないものかを伝えるのが目的。

ダウン症は人によって障害の度合いが異なるため、周囲のサポートを受けることで多くのダウン症のある人は家族とともに普通の生活を送ることができるのです。

ドイツ・ダウン症ネットワークが番組のサポートをします。
その団体の最高責任者であるHeinz Joachim Schmitzは言います。
「最初は(ダウン症のある出演者は)みんな少し緊張してました。二歩戻ってから三歩前進する感じでしたが、一度前進すればみんなでコンタクトとりながらできました。」
「(ダウン症のある)彼らは自分たちの世界をもっています。その世界は居心地がよく、幸せなものなのです。」
「ダウン症のある人々は私の社会と関わりがあります。決してマイノリティではないのです。」

最近、教育評論家であり神経心理学者のAndré Zimpelは1000人のダウン症のある人の調査を行いました。

その調査で彼は特にダウン症のある人の学習方法、何を一番学習しているかについて関心をもちました。

他の人に比べダウン症のある人は集中力の持続時間が短いことが知られています。
André Zimpelは言います。
「ダウン症のある人にとって、この集中力の短さは弱点ではなく、むしろ強みなのです。」
「しかし、ダウン症のある人は抽象的な概念に頼ることが多いので、特別支援学校ではこの点をサポートしてあげていないことが多いです。(集中力の短さが強みというのは)2、3歳の時点で読み書きができる理由なのです。」

André Zimpelはダウン症のある人が社会のなかで集中力をもっている姿を見るのが好きです。
しかし、残念なことに私たちの社会は「知的万能主義(”intelligence cult”)」であり、みんな知能を持つことに必死だと彼は言います。
「このような社会環境ではダウン症のある人には知能が無いと思われ、軽蔑の眼差しで見られます。しかし、それは事実ではないのです。」

André Zimpelは2012年からはじまった母体の血液によるダウン症の出生前検査が合法になったことにショックを受けました。
古くからドイツでは「インクルージョンの学校(”inclusion schools”
)」があります。
今でもそこでは障害のある子も無い子も一緒に学んでいます。
障害のある子供へのメリットだけでなく、健常の子供へのメリットもあるのです。
「特に健常の子供にとっては、人を助けるという機会がその子を成長させます。」
「神経心理学では”人を助ける”ということがチョコレートやお金を得た時のような幸せをもたらすことが証明されています。」

ニュースソース:Not stupid, just different: raising awareness of Down syndrome

 



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