インド、ヒンズー教の作業施設

Posted on 11月 19, 2010 by

 

anusha-parthasarathy

「DS特別な子供の為の社会福祉協会(DS Special Children Welfare Association)」の創設者であるラクシュミ・サンダーは言います。
「彼らは決して物を散らかさず、すべて元の場所に戻します。単純作業に関しても入念に行い、時間内に完了させます。唯一の問題は何にでもちょっと時間がかかるということくらいですね」

協会のパンフレットでは、ジャックフルーツを半分に切った写真が掲載され、こう書かれています。
「我々の協会にいるダウン症の子供のように、自然の中には甘い部分があります」

チェンナイ市内のもやがかかった朝でさえ、そのワークショップは明るいです。
木の手織機と紡績機を動かしながら、おしゃべりをする生徒たち。
ラクシュミは言います。
「彼女がどのようにマットを作っているか見てください」
「ほら、彼なんてまったく移動せずに集中して作業してるでしょう」

「私たちは長年、自分の子供たちとタミル・ナードゥ州のダウン症協会で働いていました。
子供たちが20歳を過ぎたとき、兄弟が仕事で稼ぐ姿を見て、自分たちも稼ぎたいと言いました。
時期を同じくして、その当時協会にいたダウン症の子供を持つ親たちも、子供たちが作ることを学べ、それで稼ぎ、独立できるような施設を作ろうと意気投合したんです」

2005年に設立された現在の協会では、ぞうきん、台所タオル、ドアマット、ビンロウのコップ、香りのするポーチ、麻の財布、ハンドバックなどを生産しています。

協会を支援する親の一人、シァガラジャンも説明します。
「私たちの協会では、18歳以上でダウン症やその他の精神的に問題のある知的発達障害の人を受け入れています。
受け入れいにあたっては特別支援の先生が生徒を評価し、必要であれば医者に意見を聞くこともあります。
ですので、協会で働く生徒たちは自分たちの世話ができ、問題行動はありません。」

現在、所属している20名は職業指導もできる能力があります。

ラクシュミは言います。
「彼らの成果は雰囲気に左右されますね」
シァガラジャンが補足します。
「彼らはある作業に飽きたら、他の違う作業へ移ります」

協会は寄付と製品販売の利益だけで運営されています。
ラクシュミは言います。
「私たちは生徒に報酬として毎月500ルピーを渡しています。
また、算数や社会で必要な基本的な情報を専任の講師が教えています。」
「私たちの製品を売るために小売店へ営業することはありません。(マイペースで作るので)締め切りを設けることができないためです。
製品を近所に配り、時々セールを開催します。
また、近所の寺院からも大量の注文をもらうことがあります。その場合、2,3ヶ月の余裕があるので、納期に間に合わせることができます。」

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ニュースソース:A special life

■参考URL
DS SPECIAL CHILDREN WELFARE ASSOCIATION(Facebook)

 




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