神から素晴らしい才能を与えられた(gifted)存在

Posted on 5月 23, 2012 by


ジョナサン・フレデリック・ウィルは1972年5月4日生まれ、
今年40歳になりました。
ジョナサンの父が31歳の時の子供です。
当時、ダウン症のある人の寿命は20歳程度でした。

ジョナサンが生まれてすぐ医者は両親に聞きました。
「子供を自宅へ連れて帰るつもりがありますか?」
困惑した両親は生まれたばかりの赤ちゃんを自宅へ連れて帰るのは当然だと思うと答えました。

当時、ダウン症のある子供を施設に入れさせるか、養子縁組して引き取ってもらうかの選択肢が親にあったのです。
施設に入れられたり、刺激的なことや周囲の注意力が欠如した生活を強いられたダウン症のある人は人生を楽しんで生きることができませんでした。

1972年、ダウン症のある人は一般的にモンゴロイドと呼ばれていました。

現在、アメリカにダウン症のある人は400,000人おり、
彼らは立派なアメリカ市民です。
寿命も60歳まで延びました。
多くのことが改善され、社会モラルも向上しています。

ジェイムス・ワトソンとフランシス・クリックがダウン症のDNA構造の関係を発見した19年後にジョナサンは生まれました。
また、ジョナサンの生まれる8ヶ月前から出生前診断が一般的になってきました。

時代はおりしもベビーブームの絶頂期。
パーフェクトベビーを産むことが求められる風潮でした。
現代科学は出生前診断でダウン症の赤ちゃんを殺すことを可能にしたのです。
出生前診断を受ける親の90%が堕胎を選択します。
しかし、その選択は子供たちにとって本望ではありません。

ジョナサンはダウン症のある人の存在は世界を豊かにすると言います。

私たち人間は勇敢で、他人を信用し、貪欲に生まれると言われ、実際、貪欲に生き続けます。
複雑な現代社会をナビゲートするためにダウン症のある人は勇敢なままでいる必要があります。
また、映画『欲望という名の電車』のなかで孤独な未亡人ブランチ・デュボアが常に知らない人の親切に依存するように、
ダウン症のある人は限られた理解力のなかで他人を信用するしかないのです。

ジョナサンの人生を広げたものは2つ。
ワシントン市内の地下鉄システム(1976年開業)と野球チームのワシントン・ナショナルズ(2005年設立)です。

彼は上手に地下鉄を乗りこなします。
ナショナルズの球場まで地下鉄で行き、
ゲーム開始の2、3時間前にクラブハウスに入り、掃除の仕事をしています。

プロ野球界のピラミッドの頂点に立つ選手たちは大変なハードスケジュールですが、
彼らは並はずれたスポーツの才能を持っており、それは人生の宝くじで大当たりを出したようなものなのです。

神から素晴らしい才能を与えられた(gifted)メジャーリーガーは、
みな一様にダウン症のジョナサンを歓迎しています。

ある意味、ジョナサンも神から素晴らしい才能を与えられた(gifted)存在なのです。

ニュースソース: George Will: Down syndrome is, in a way, a gift

 



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