劇的に低いダウン症者のガン発症率

Posted on 2月 13, 2012 by


# 2009年の記事ですが、興味深かったのでご紹介します。

何十年もの間、科学者が知っていることがあります。
それはダウン症者は普通の人に比べ、特定の種類のガンにかかる可能性が劇的に低いことです。

ボストン小児病院の研究者がダウン症者の皮膚から採取した幹細胞を用いてガン細胞を抑制する遺伝子の特定に成功。
2009年5月8日、イギリスの学術雑誌ネイチャーで彼らの研究成果が発表されました。
この研究により将来のガン治療で有効な手段を見つかるかもしれないと研究者は言います。

幹細胞生物学者によると、
(ダウン症者が持つ)特定の遺伝的な障害を理解し、
ガン細胞を抑制する幹細胞を利用することができるかもしれないと言います。

ダウン症者にガン発症が少ない理由として、21番目の染色体の反血管形成遺伝子が原因かもしれないと、
故ジューダ・フォークマンは考えていました。
彼はブロッキング血管形成の腫瘍を防ぐことが可能である概念で有名なガン研究者です。

その後、サンドラ・リョエム(ボストン小児病院の研究者)は、
21番目の染色体にあるDSCR1と呼ばれる血管を調整する組織に焦点を定めました。

普通のマウスでは21番目の染色体にあるDSCR1は2つ。
通常は血管の成長で十分なタンパク質を供給するのですが、
腫瘍によって引き起こされる血管形成の負担がかかると十分な量を供給できなくなります。
一方、人工的につくったダウン症マウスでは、21番目の染色体にあるDSCR1は3つ。
腫瘍の状態では十分なタンパク質を供給し、腫瘍の増加を抑えました。

タンパク質が腫瘍抑制の中心的な役割をすることを発見したのです。
これがガン細胞の抑制にも効果があるのではないかと彼らは考えています。

ニュースソース:How Down Syndrome Stops Cancer

 



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