障害児の父親がシェアする様々な感情

Posted on 1月 23, 2012 by

 

東京・町田市在住の障害児の父親で構成された「町田おやじの会」。
ホームページに書かれているミッション?では次のように書かれています。

「仕事が忙しい」「金さえ稼いでくれば文句ないだろ」
……と責任転嫁がまかり通った20世紀。
我々21世紀のおやじ達は
そんな過去形おやじ達に挑戦状を叩きつけます。
(なんちゃって)

「町田おやじの会」が2004年に出版した『「障害児なんだうちの子」って言えたおやじたち』。
主に自閉症、アスペルガー、ダウン症の障害児を持つ父親たちが集い、
様々な感情をシェアし、時には痛みを分かち合い、時には未来に向かって語り合うリアルトークにとても共感しました。

本の帯ではこのように紹介されています。

障害児を育てるお母ちゃんたちは、
みんなでおしゃべりしたり、活発に動いたりしてるけど。
おやじたちは、どうしているんだろう?
       *
おやじだって、頑張ってるよ。
子どもの面倒見たり、お母ちゃんを手伝ったり、
家庭を支えていかなければならないし、
仕事もしっかりやりたい、と。
       *
そんな、おやじたちが語り始めた!
子どものこと、お母ちゃんのこと、きょうだいのこと。
会社のこと、仕事のこと、自分自身のこと。
普通のおやじたちの、それぞれの「障害児の父親物語」。

あとがきに書かれた言葉がとても印象的なので引用します。

頑張ればなんとかなると思って生きてきた人間が、頑張ってもなんとかならない子の父親になったという現実。
気がつけば、頑張ってみたところで自分の人生も大したことひとつできていないという現実。
理想と現実のギャップがたくさんあればあるほど、それが普通なのかもしれません。

目次

1章 なんで俺の子が……
 *おやじたちの座談会―1……いっぺんにと、ジワジワにと

2章 この子がいるから頑張れる
 *おやじたちの座談会―2……家でも、仕事でも

3章 家族の暮らしをつくる
 *おやじたちの座談会―3……きょうだいのこと、お母ちゃんのこと

4章 父親として、自分として
 *お母ちゃんたちの座談会……手も口も、出してほしい

 




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