子役ロージーのハリウッド体験記(前篇)

Posted on 10月 19, 2011 by


ハリウッドでダウン症の役者が欲しいときは、
友人のゲイル・ウィリアムソンへ連絡が入ります。
彼女はロサンゼルス・ダウン症協会の専務取締役であり、
息子ブレアはダウン症の役者として活躍しています。

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1ヶ月ほど前、ゲイルから電話がかかってきました。
ロサンゼルスのバンナイス(Van Nuys)にあるディズニーのプロダクションで牛の鳴き声のオーディションがあり、
子役を捜していると教えてくれました。
さっそく娘ロージー(7歳)をエントリー。

ショービジネスは私たち家族にとって身近なものです。
私の兄弟は一人が「ジョン・スチュワート( “Daily Show with Jon Stewart”)」の番組製作者ですし、
もう一人はセサミ・ストリートのコンピュータ・アニメーションを制作しています。
また、長女は音楽の才能があり、新進気鋭の女優として活躍しています。

妻は娘ロージーをバンナイスへ連れて行き、
そこでオーディションとしてゲームをしたり、カメラテストをしました。
ロージーはずっと自分の鼻に指をあてていたので、おそらくオーディションは落ちたと思っていました

しかし、2週間後、
エージェントから電話がかかってきたのです。
事務手続きが必要だというので、
詳しく聞くと、ロージーがオーディションに受かったので、
たくさんの書類に記入する必要があるといいました。

(親ばかに言えば)ロージーがオーディションに合格したことは驚くべきことではありません。
彼女はとてもかわいく優れています。
髪の毛も赤毛でとてもチャーミングなのです。

今回、ディズニーのオーディションはダウン症の子どもを対象にしていました。
どうやらディズニーの新しいプロモーションでは知的障害者も含めた多様性(ダイバーシティ)を打ち出していくようです。

さて、私たちは事務手続きに必要な準備が全然できていませんでした。
労働許可証、出生証明書、
社会保障カード、
クーガン・アカウント(Coogan account。ショービジネスで子どもが働くときに必要な銀行口座)。
娘ロージーがショービジネスで働くには、これらのすべてが必要なのです。

それでもなんとか準備を進めました。
私たち夫婦はロージーが有名な役者になることを夢見ている訳ではありません。
ステージに立つロージーを陰ながら見守りたいだけです。
とはいえ、夫婦でよく話すことは、
ロージーのようなダウン症のある人が役者として一般の観客の前に立ち、
その観客たちがダウン症でも役者として問題ないね、
と言ってくれるようになってほしいということです。
医学の進歩ではなくダウン症のある人は減ってきています。
それは母の子宮にいる段階でダウン症判明した場合、80から90%は中絶されてしまうからです。
だからこそ、ロージーのような存在が一般社会に認められることは必要だと思います。

(後篇へつづく)

 



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